全国遊廓案内(昭和5) 沖縄縣

全国遊廓案内(昭和5) 沖縄縣
公開:2021/09/08 更新:

このページでは、昭和5年(1930)に出版された『全国遊廓案内』の中から、『沖縄縣』に存在した遊廓を説明します。


沖縄縣の部

那覇市遊廓

那覇市遊廓は沖縄縣那覇市辻町に在る。那覇は縣廳の所在地で同縣唯一つの開港場である。特に琉球紬、砂糖類が主に出る。湊は島に包囲さえて内海の中には奥武山の島が美しく浮いて居る。儀間から掛った明治橋は、非常に永い橋だ。市の東には八幡宮があり、北方の海岸には聖現寺がある。

現在貸座敷は十三軒あつて娼妓は約百二十人位居り、琉球の女及九州地方の女が多い。娼妓は全部居稼ぎ制だ。御定りは時間制で四圓、五圓、六圓とあつて、一泊酒肴付である。又一時間なら一圓五十錢位で遊興が出來る。勿論通し花制で廻しは取らない。藝妓は呼べるが大概一時間一圓五十錢と見れば良い。周囲の人々の風俗は、内地の人々の其れとは大部趣きが異って居る。同胴人であり乍ら異邦人の様な気分のする所で、たまには斯うした處に來て見る事も善いものだ。

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全国遊廓案内(昭和5) はじめに
全国遊廓案内(昭和5) はじめに

昭和5年(1930)に出版された『全国遊廓案内』を翻刻した内容をご紹介します。こちらでは、当時存在した遊廓を都道府県単位で一覧にしています。

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全国遊廓案内(昭和5) 遊廓語のしをり(遊廓言葉辞典)
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昭和5年(1930)に出版された『全国遊廓案内』を翻刻した内容をご紹介します。こちらでは、遊廓に関連している言葉の意味を説明しています。(遊廓言葉辞典)


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